Infineon Technologies / 車載マイコン
(32-bit AURIX™ TriCore™ Microcontroller)

AURIX™は、インフィニオン テクノロジーズ社が提供する高性能車載マイクロコントローラーの名称です。
組み込みの安全性とセキュリティ機能を有する、幅広い自動車および産業用アプリケーションに最適なプラットフォームとなっています。

32-bit TriCore™ AURIX™– TC3xx

TC3xxファミリは、AURIX™の第2世代の製品となります。
高性能かつ強力な安全アーキテクチャー、コネクティビティ機能を有するTC3xxファミリーは、幅広い分野の車載アプリケーションにご活用いただけます。

特長

CPU
  • TriCore v1.6.2(Infineonオリジナル 32bit 高性能CPU)
  • 最大動作周波数:300MHz
  • 最大コア数:6(うちロックステップ可能コア数:4)
メモリ
  • Flash:最大16MB
  • SRAM:最大6.9MB
インターフェース
  • 1Gbitイーサネット
  • CAN FD
  • ASCLIN
  • QSPI/I2C/I2S
  • eMMC/SDIO
セーフティー
  • ISO 26262 ASIL-D適合
セキュリティ
  • Evita Full規格のHSM(AES-128, SHA 2, ECC 256)搭載
その他
  • AUTOSAR 4.2/4.4対応
  • A/BスワップによるSOTA対応
  • 最大ジャンクション温度165℃

 

アプリケーション

コネクテッドカー/コネクテッドゲートウェイ

  • テレマティクスユニット
  • ワイヤレス車内給電などを備えたコネクテッドカー
電動システムおよびハイブリッドドライブ

  • ハイブリッドドメイン制御
  • インバータ制御
  • バッテリ管理
センサーを用いたフェイルオペレーショナルシステム

  • エアバッグ
  • ブレーキ
  • パワーステアリング

ポートフォリオ

AURIX™ TC3xxポートフォリオ

 

AURIX™ TC3xxブロック図

AURIX™ TC3xxブロック図

 

開発環境

  • AURIX™ Development Studio
    Cコンパイラ、マルチコア・デバッガ、iLLD(Infineon Low-Level Driver)を含むエクリプスベースのIDE(統合開発環境)を無償で提供しています。

評価ボード

AURIX™ TC375 lite kit AURIX™ 2G standard TriBoard AURIX™ 2G application kit
AURIX™ lite kit AURIX™ 2G standard TriBoard AURIX™ 2G application kit
AURIX™ TC3xxを初めてご検討されるお客様向けに、TC375を搭載した廉価な評価ボードになります。 AURIX™ TC3xxの機能・性能の評価およびソフトウエア開発にご使用いただける評価ボードです。
製品によりデバイスを基板に直接実装したものと、ソケットタイプの評価ボードがあります。
ゲートウェイ、レーダー、モーターコントロールなどアプリケーションに特化した評価ボードの用意もあります。

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32-bit TriCore™ AURIX™– TC4x

次世代車載マイコンのAURIX™– TC4xファミリは、性能比を約60%向上したTriCore(トライコア)v1.8を最大6コアと最大25MBのフラッシュメモリを内蔵します。
さらに、AURIX Accelerator Suiteと呼ぶハードウエアアクセラレーター群が搭載されており、仮想化機能(ハイパーバイザー)により最大48台の仮想マシンの構築や、並列処理ユニット(PPU: Parallel Processing Unit)によりTriCore v1.8の最大78倍の
AI処理性能を実現するなどの性能強化が図られています。

特長

処理性能の向上
 最大500MHz動作のTriCore v1.8 を最大6コア搭載しトップレベルの性能を実現
 仮想化機能(ハイパーバイザー)を搭載し、コア毎に最大8台の仮想マシンを構築でき理論上
 最大48台の仮想マシンを動作可能
 応用例:ゾーンECU
 SPU(信号処理ユニット)は前世代品と比べ最大4倍性能向上

新しい並列制御ユニットPPU(Parallel Processing Unit)を搭載することで、TriCore v1.8(28nm)
 の最大78倍のAI処理性能を達成し、低価格のAIを実現
 応用例:ADAS、センサーフュージョン、センサーレスモータ制御など

セキュリティ機能セットを増加しパフォーマンスを向上することで、さまざまなセキュリティ
 のユースケースに対応
 サイバーセキュリティリアルタイムモジュール(CSRM)でパフォーマンスを5~15倍向上
 サイバーセキュリティサテライト(CSS)は、ハードウエアアクセラレータの並列化により
 アプリケーション毎に異なる信頼性レベルを提供し、ボトルネックによるパフォーマンスの低下を解消
 新しいセキュリティ規格ISO 21434およびUNECE WP.29に準拠

最新の車載ネットワークに対応
 車載ネットワーク用の処理エンジンDRE(Data Routing Engine)を搭載することで、TriCore v1.8の
 最大1.5倍のネットワーク処理性能を実現
 次世代高速インターフェースとして注目の5Gbps EthernetやCAN-XL、PCIe 3.0に対応

インターネット経由のOTA(Over The Air)によるソフトウエア更新にも対応

スケーラブルな製品ラインアップ
 既存AURIX™TC3xファミリーのアルゴリズムやエコシステムの再利用が可能

機能安全規格ISO26262 ASIL-Dに対応

ターゲットアプリケーション

次世代eモビリティ
BMS
センサーフュージョン
ADAS
ドメイン制御、ゾーン制御
人口知能(AI)アプリケーション

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