投資家の皆様へ

決算説明会 質疑応答

2025年3月期 決算説明会における主なQ&A

Q1下期から産業機器向けが回復する予想だが、その要因を教えてほしい
A1一つは、中国政府の投資の影響が徐々に表われていることです。もう一つは在庫水準の適正化です。お客様と在庫状況についてディスカッションを重ねており、その結果、上期は低調、下期から回復基調と想定しました。
Q22030年3月期における、PB事業の受託開発ビジネスと計測・検査装置ビジネスの比率はどの程度か。また、ターゲット顧客を教えてほしい
A2受託開発ビジネスと計測・検査装置ビジネスの構成比は公表していませんが、収益性の高い計測・検査装置ビジネスにシフトしていきますので、その比率も高くなります。ターゲット顧客は日系企業、あるいは海外で製造を行っている日系企業であり、現在もさまざまなアドバイスをいただきながら、検査装置の開発を進めています。分野としては、まずはウェーハメーカーに注力しています。
Q3CN事業におけるAI活用の見通しを教えてほしい
A3顧客サポートやサービスの質を向上させるため、AIを利用した社内データの活用を行っており、今後は利用率を高めていきます。
また、当社が取り扱うインフラ機器やセキュリティ製品にもAI機能を搭載した製品が増えており、将来に向けて準備している製品もあります。
Q4関税政策の影響を教えてほしい。特に、下期に中国市場が回復するという予想に影響が出る可能性はないか
A4関税の影響を定量的に回答するのは非常に難しいですが、当社には直接的な影響はないと考えます。しかし、当社顧客である産業機器メーカーの中国とのビジネスには影響が出る可能性があり、回復期と想定している下期に関税が大きくかかる場合、マクロでは影響が出る可能性があります。
Q5CN事業の受注残高の水準に対して2026年3月期の見込みは保守的なのではないか
A5受注残高の増加は継続していますが、複数年の保守・サービス・サブスクリプションなどのストックビジネスがかなりの割合を占めています。受注残高は、2026年3月期だけでなく、その先の売上げとなる受注も含んでいます。
Q6半導体市況の見方を教えてほしい
A6ここ数年はAIの影響もあり半導体市場の成長率が高く、スーパーサイクルとも言われていました。しかしサプライチェーンでの在庫増加や、関税政策が製品生産に影響を及ぼしたりしたため、従来のシリコンサイクルが姿を表し始めたという感覚があります。足元ではアップサイドサイクルに入ると考えています。半導体を取り巻く環境にはいろいろな変動要因はありますが、市場における半導体の重要性、将来性はゆるぎないと考えています。
Q7社内におけるAI活用について教えてほしい
A7生成AIの社内導入を進めており、現時点では、オンラインミーティングの議事録作成や、社内の横断的な情報検索などに導入しています。今後も用途ごとに効果測定をしながら、AI活用の検証を行っていきます。
Q8顧客がAIを導入することによる事業機会の損失はどう考えるか
A8顧客がセキュリティやインフラ、クラウドの運用や監視にAIを導入することで、当社が提供するサービスを必要としなくなる可能性もありますが、すぐにということではありません。また、多くのお客様はこれからAI導入をする段階ですので、プラス要因とマイナス要因がどちらもあるという状況です。
Q9コーセー社と共同開発した技術の今後の展開は
A92025年1月にラスベガスで開催された展示会「CES」でコーセー社とともに、プロジェクションマッピングによるバーチャルなメイク体験ができるメイクシミュレータ装置を出展しました。今後は色表現拡大などの開発が必要になります。また、エンターテインメント系の企業から引き合いもあります。

以上


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