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2024.03.21

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Bluetoothを活用したIoT環境の構築

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長距離通信と複数デバイス同時接続を実現するBluetooth ルーター

近年、IoTセンサーデータを収集する無線通信方式として「Bluetooth」が注目されています。市場には豊富な種類のBluetooth対応デバイスが出回っており、それらを使ったさまざまなIoTシステムも構築されています。しかし、もともと近距離通信技術として登場したBluetoothには、長距離通信や複数デバイスの同時接続が不向きという課題もありました。本資料では長距離通信でのBluetooth活用を実現する技術、またそのユースケースについて解説します。

IoTシステムで注目を集めるBluetooth

概要

IoTセンサーデバイスのデータを収集するための通信方式には、数多くの無線通信方式が存在しています。低消費電力かつ長距離通信が特徴の通信方式であるLPWA(Low Power Wide Area)には「Sigfox」「LoRaWAN」「ELTRES」「RPMA」などの独自規格が乱立し、移動体通信(携帯電話)規格から派生した「NB-IoT」「LTE-M」、Wi-Fiから派生した「Wi-SUN」「Wi-Fi HaLow」のように国際標準規格をベースにした通信方式も使われています。そうした無線通信方式のなかでも、最近とくに注目を集めるのが「Bluetooth」です。
 BluetoothはWPAN(Wireless Personal Area Network)技術の一つとして、1999年7月に策定された近距離無線通信の国際標準規格です。登場からおよそ20年の間に広く普及し、現在はモバイルPC、スマートフォン、タブレット、カーナビゲーションシステムなどに標準機能として搭載されています。対応デバイスの種類が豊富で低廉な価格で市販されていることも大きな特長で、キーボード、マウス、ゲームコントローラといった入力デバイスやスピーカー、イヤホン、小型プリンタといった出力デバイス、医療機器な
どの産業用デバイスとしてはRFIDタグリーダー、バーコードリーダー、ウェアラブル端末など、幅広いシーンですでに多くのデバイスが存在しています。2009年12月に公開されたバージョン4.0以降では、大幅な低消費電力を実現した「Bluetooth Low Energy(BLE)」という規格が追加されました。2016年12月に公開されたバージョンの5.0では、転送速度(データレート)が最大2Mbps、最大400メートルの長距離通信(転送速度125kbpsの場合)がサポートされています。

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