ニュースリリース

2012年11月22日  

<電子部品関連>
エバースピン社の世界初64Mb Spin Torque MRAMの限定出荷開始を発表

〜高信頼性、省エネのハイエンドストレージを実現〜


東京エレクトロン デバイス株式会社(本社:横浜市神奈川区、代表取締役社長:栗木 康幸、以下TED) は、Everspin Technologies, Inc.(エバースピン・テクノロジーズ 本社:米国アリゾナ州、President and CEO:Phill LoPresti、以下エバースピン社)の64Mb Spin Torque Magnetoresistive RAM(以下ST-MRAM) の限定出荷が開始されたことを発表いたします。


次世代不揮発性メモリとして注目されているMRAMは、DRAMの高速性と書き換え耐性に加えて、不揮発性を兼ね備えたデバイスで、電源オフでも長期間のデータ保持を実現します。MRAMセルは、トランジスタ一つとMTJ(Magnetic Tunnel Junction)メモリセル一つから構成されるシンプルな構造をしており、ギガビットクラスへの大規模集積化が期待されています。


世界で初めて市販品としてのサンプル出荷が開始されたエバースピン社のST-MRAMは、64Mb DDR3インタフェースを搭載していて、IO毎の転送速度は1600MT/Sec(Million Transfers per second)で、メモリバンド幅は3.2GB/Secをサポートします。


限定出荷を開始した64Mb DDR3 ST-MRAMは、RAIDストレージやSSDのバッファーメモリおよびキャッシュメモリへの採用により、電断時のデータ保持や書き換え耐性の改善、さらには部品点数の削減を実現するため、より信頼性の高い、省エネ型の機器開発に貢献します。


今後、より高速で大容量のST-MRAMや搭載ボードのリリースも予定されており、順次ご案内を進めていきます。エバースピン社製品はTED関連会社のパネトロン株式会社が取り扱います。


【製品写真ダウンロード】
http://www.teldevice.co.jp/news_release/download/stmram.zip

製品写真

                            

※ このニュース リリースに記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。



【エバースピン・テクノロジーズ社(Everspin Technologies, Inc.)について】
米国アリゾナ州に本社を置くエバースピン・テクノロジーズ社は、磁気抵抗を用いたランダムアクセスメモリ “MRAM” の開発と生産で世界をリードする企業です。米国大手半導体メーカであるフリースケール・セミコンダクタ社により研究開発が進められたMRAM技術は、2006年に世界で初めて製品化され、その後2008年6月に同社からスピンアウトしてエバースピン・テクノロジーズ社が設立されました。
URL:http://www.everspin.com/


【東京エレクトロン デバイス株式会社について】
東京エレクトロンデバイスは、半導体製品やビジネスソリューション等を提供する「商社ビジネス」と、お客様の設計受託や自社ブランド商品の開発を行う「開発ビジネス」を有する技術商社です。
URL:http://www.teldevice.co.jp/



【本件に関する報道関係からのお問合せ先】
東京エレクトロン デバイス株式会社 広報・IR室 堀田・福井
Tel:045-443-4005、Fax:045-443-4050
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パネトロン株式会社 プロダクト営業推進部 菱田・中村
Tel:045-443-4645、Fax:045-443-4051
お問い合わせフォーム:https://www.teldevice.co.jp/product/everspin/contact.php