2012年10月22日
<インレビアム関連>
環境発電を用いた製品開発を加速するソリューションを強化
〜エネルギーハーベストを利用した製品開発を容易にし、開発期間の短縮に貢献〜
東京エレクトロン デバイス株式会社(本社:横浜市神奈川区、代表取締役社長:栗木 康幸、以下TED) は、生活住環境エネルギーを利用した環境発電の応用製品開発に有効なソリューションを開発しました。
TEDでは、電池駆動機器の一次電池交換レスを実現する多種多様な環境発電の潜在ニーズに対して、環境発電の電源システム設計開発に必要な発電/蓄電評価と機器の消費電力バランスの評価を支援するため、従来の電子部品単体の販売のみならず、お客様が容易に実機評価できる環境の提供を継続的に行っています。
今回開発した2種類のボードは、環境発電素子とお客様のアプリケーションの初期評価が容易に可能な『環境発電アプリケーション開発ボード』と、環境発電に求められる超低消費電力CPUの評価ボード『環境発電向けCPUリファレンスボード』です。
【製品ラインアップ】
1.環境発電アプリケーション開発ボード
2012年7月10日発表の試作品(http://www.teldevice.co.jp/news_release/2012/press_120710.html)の販売開始に伴い、予約受付を開始します。
本ボ−ドはリニアテクノロジー社の環境発電ICを使用しているため、太陽光・熱・振動からの発電素子の接続・評価が可能です。また、インフィニット・パワー・ソリューションズ(以下IPS)社の薄さ0.17mmで、リーク電流が低く、繰り返しの充放電に強い全固体リチウムイオンバッテリを搭載しているため、発電された電力をバッテリーへ充電することも可能です。出力にはリニアテクノロジー社の低自己消費電流リニアレギュレータを搭載しているため、マイクロプロセッサや無線、センサなどを接続することによりアプリケーションの初期検討を容易に開始することができます。
2.環境発電向けCPUリファレンスボード
本ボードは環境発電に最適なフリースケール・セミコンダクタ社(以下フリースケール社)のKinetis™ K10 超低消費電力ミックスド・シグナル・マイコンとIPS社の全固体リチウムイオンバッテリ、充電制御アナログICと低自己消費電流リニアレギュレータを搭載しているため、バッテリー交換レスを想定した低消費電力アプリケーションの開発・評価が可能です。
ARM® Cortex™-M4コア内蔵Kinetis K10およびデバッグ用マイコンが搭載されているため、PCに接続するだけでお客様のプログラムのフラッシュへの書き込みとデバッグが可能です。無償の統合開発環境(フリースケール社CodeWarrior™開発ツール、IAR Systems社のEWARM®、ARM社 KEIL™ MDK™開発環境)をダウンロードすれば、追加費用なく新たなプログラムの開発や検証をオンボードで行うことができます。必要最低限の回路のみを実装しているため、容易にCPUの消費電流の計測が可能です。
また、同梱のアバゴ社の高輝度LEDを16x8のマトリックス構成にした低消費電力LEDボードでの評価も可能です。さらに、フリースケール社Tower Systemに準拠しているため各種拡張モジュールを同時に評価することもでき、多様な評価を実現します。
【対象分野(1.2.共通)】
環境発電の特長である、電池交換レス・配線レスへの応用がさまざまな分野で期待されており、特に以下の分野での採用が期待されます。
・児童や高齢者を対象とした見守り/テレヘルスケア
・交通/物流/入退室管理や畜産業向けの移動体無線モニター
・ビル/事業所/住設関連の省エネ無線監視機器(BEMS/HEMS)
・水位/温度/湿度を計測する環境モニタ用中継機器
・プラントや発電所などの産業用計装システムの無線センサユニット
・メガソーラー発電や風力発電などの各ユニットの動作モニタリング
・電力/ガス/水道/駐車場/などの無線メーター機器
【販売について】
1.環境発電アプリケーション開発ボード
型名:TD-BD-EH3VCTL
販売価格:49,800円(税抜)
予約受付開始:本日(2012年10月22日)
出荷開始予定:2012年11月末
2.環境発電向けCPUリファレンスボード
枚数限定の試作品のため、一般販売は行いません。2012年10月22日、23日に開催されるフリースケール社の最新技術やソリューションを紹介する「フリースケール・テクノロジ・フォーラム 2012(以下FTF Japan 2012)」でモニターにご協力いただけるお客様40名様を先着にて募集いたします。(モニター期間:1か月)
FTF2012会場にてアンケート用紙へご記入いただきお申込みください。商品は2012年10月中に発送させていただきます。なお、モニターのお客様には本キットの検討内容や評価内容等の情報をご提供いただきますので、予めご了承ください。
【展示会出展のご案内】
今回開発した2種類のボードは、FTF Japan 2012で展示を行います。
「フリースケール・テクノロジ・フォーラム2012(FTF Japan 2012)」
日時:2012年10月22日(月) 11:00〜18:00
2012年10月23日(火) 9:00〜18:30
場所:プリンスパークタワー東京ホテル
詳細、お申込み:http://www.freescale.co.jp/event/ftfj/2012/index.php?r=3ted
【製品写真ダウンロード】
1.環境発電アプリケーション開発ボード
http://www.teldevice.co.jp/news_release/download/eh_had.zip
基板サイズ:100mm x 125mm
2.環境発電向けCPUリファレンスボード
http://www.teldevice.co.jp/news_release/download/eh_id1.zip
基板サイズ:80mm x 90mm フリースケール社Tower System(別売)搭載イメージ
【製品構成図】
1.環境発電アプリケーション開発ボード
http://www.teldevice.co.jp/news_release/download/eh_had_kosei.zip
2.環境発電向けCPUリファレンスボード
http://www.teldevice.co.jp/news_release/download/eh_id1_kosei.zip
※ このニュース リリースに記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。
【東京エレクトロン デバイス株式会社について】
東京エレクトロンデバイスは、半導体製品やビジネスソリューション等を提供する「商社ビジネス」と、お客様の設計受託や自社ブランド商品の開発を行う「開発ビジネス」を有する技術商社です。
URL:http://www.teldevice.co.jp/
【inrevium(インレビアム) について】
東京エレクトロンデバイスは、1985年に開設した設計開発センターの豊富な設計開発経験を活かして、お客様の要求に基づくデザインサービス(設計受託業務)と、市場のニーズを先取りした自社開発商品を、"inrevium(インレビアム)"ブランドで提供する開発ビジネスに注力しています。今後も高付加価値の開発ビジネスに取り組んでいく予定です。
inrevium専用サイトURL:http://www.inrevium.com/
【本件に関する報道関係からのお問合せ先】
東京エレクトロン デバイス株式会社 広報・IR室 堀田・福井
Tel:045-443-4005、Fax:045-443-4050
お問い合わせフォーム:https://www.teldevice.co.jp/cgi-bin/form/contact.php
【製品に関するお客様からのお問合せ先】
1.環境発電アプリケーション開発ボード
東京エレクトロン デバイス株式会社 ハイエンドアナログ部 久保・若尾
Tel:045-443-4024、Fax:045-443-4063
お問い合わせフォーム:http://www.teldevice.co.jp/product/ltc/contact.html
2.環境発電CPUリファレンスボード
東京エレクトロン デバイス株式会社 インダストリアル1部 木俣
Tel:045-443-4596、Fax:045-443-4065
お問い合わせフォーム:http://www.teldevice.co.jp/product/nxp/contact.html