ニュースリリース

2012年1月31日  

<グリーンプロダクト関連>
自立型ワイヤレス・センサー・ネットワークの短期開発に最適

〜排熱からの電力再生を可能にする、温度差発電デバイスの販売を開始〜


東京エレクトロン デバイス株式会社(本社:横浜市神奈川区、代表取締役社長:栗木 康幸、以下TED) は、Micropelt GmbH(マイクロペルト 本社:ドイツ フライブルグ、CEO:フリッツ フォルカート、以下マイクロペルト社)と販売店契約を締結し、温度差発電型(*注)のエネルギーハーベスティング(環境発電)デバイスおよびモジュールなどの関連製品の取り扱いを、1月31日に開始いたしました。


マイクロペルト社の温度差発電素子は110mV/K(TGP751の場合)の発電が可能で、これに昇圧コンバーターICや昇圧回路を組み合わせることにより、CPUで利用できる程度の出力電圧を生成することができます。さらに通信の省電力化を組み合わせることで、バッテリー交換やメンテナンスが不要な自立型のワイヤレス・センサー・ネットワークの実現が可能です。


TEDでは、既存取り扱い製品のIPS社のリチウムイオン二次電池や、リニアテクノロジー社のアナログIC製品、テキサス・インスツルメンツ社やフリースケール社の無線IC製品などと組み合わせたTED独自のエネルギーハーベストソリューションの提案を行っていくことにより、今後3年間で2億円の販売を目指していきます。


【製品ラインアップ】

http://www.teldevice.co.jp/product/micropelt/index.html

・TGP:サーモジェネレータパッケージ

サーモジェネレータ(発電素子)と背面放熱用の金属と電極を持つ基本ユニットです。

・TE-CORE:サーモハーベスティング・モジュール

TGPと昇圧回路を含めたパワーマネジメント回路や蓄電素子、送信機を内蔵していて、温度差による発電量のモニタや温度測定が可能です。

・TE-qNODE:キューノード(電力供給システムの温度モニタノード)

TGPを複数搭載していて、測定した温度データをお客様ご指定の無線方式でセンターに伝送する、リモート監視システムのセンサーです。製品背面には、電力供給のバスバーを簡単にクランプできるように配慮されていますので、インスタレーション時間も短縮できます。


TGP TGP-CORE TGP-qNODE

TGP (15 x 10 x 9.3mm)

TE-CORE (43 x 33 x 25mm)

TE-qNODE



【製品写真ダウンロード】

http://www.teldevice.co.jp/news_release/download/micropelt.zip


【Smart Energy Japan 2012 / ENEX2012出展のご案内】

TEDは、エネルギー・ハーベスティング・コンソーシアムの会員企業として、微弱な発電電力を効率的に蓄電する全固体リチウムイオンセル(二次電池)とその応用をテーマに展示を行います。


「Smart Energy Japan 2012 / ENEX2012」

会期:2012年2月1日(水)〜3日(金)10:00〜17:00

会場:東京ビックサイト

入場料:事前登録制・入場無料

小間番号:西1 ホール 70

TGP-qNODE

 ◎テクニカルセッションでも講演いたします。

 「エネルギーハーベストの現状と電子機器への応用」

 日時:2010年2月2日(木)15:15〜16:00

 会場:展示会場内セミナールーム1,2


*注:温度差発電
密着した2つの異なる金属や半導体の間に温度差を設けると電子が移動することにより電位が発生するゼーベック効果により発電する。



(参考:活用例)
実用例としては、商業施設などの電力使用監視・管理(消費電力の見える化)への活用です。ビルの配電盤で使用される銅板から、その発熱による温度差を利用して各エリアの電力供給量を計測します。そのデータを無線伝送させることにより遠隔地での電力使用量の監視・管理が可能です。マイクロペルト社のTE-qNODEは銅板に直接クランプさせることができるため、配線工事なく迅速なシステム導入が可能です。さらに、配電盤で使用する部品ボルトのゆるみなど、機器の異常検知などの設備監視も可能で、目視による確認作業が軽減されることから、設備メンテナンス費用の削減も期待できます。

※ このニュース リリースに記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。



【マイクロペルト社(Micropelt GmbH)について】

マイクロペルト社は、ドイツのインフィニオン・テクノロジー社とフラウンフォーファー研究機構の共同開発部隊が、2006年に設立した会社です。最新の半導体製造技術で、極めて効率的な熱電変換素子技術を開発、製品化しています。

本社:ドイツ フライブルグ

設立:2006年4月

CEO: Fritz Volkert(フリッツ フォルカート)

URL:http://www.micropelt.com/



【東京エレクトロン デバイス株式会社について】

東京エレクトロンデバイスは、半導体製品やビジネスソリューション等を提供する「商社ビジネス」と、お客様の設計受託や自社ブランド商品の開発を行う「開発ビジネス」を有する技術商社です。

URL:http://www.teldevice.co.jp/



<本件に関する報道関係からのお問合せ先>

東京エレクトロン デバイス株式会社 広報・IR室  堀田・福井

Tel:045-443-4005、Fax:045-443-4050 

お問い合わせフォーム https://www.teldevice.co.jp/cgi-bin/form/contact.php



<本製品に関するお客様からのお問合せ先>

東京エレクトロン デバイス株式会社 新事業推進部 新谷(シンタニ)

Tel:045-443-4030、Fax:045-443-4057

お問い合わせフォーム:http://www.teldevice.co.jp/product/micropelt/contact.html