2011年8月23日
<インレビアム関連>
インテル®Atom™プロセッサーE600番台搭載、業界最小フォームファクタを採用した
CoreExpress CPUモジュール「CoreE600」の販売を開始
〜 名刺サイズより小さなインテル®Atom™ プロセッサー・モジュール 〜
東京エレクトロン デバイス株式会社(本社:横浜市神奈川区、代表取締役社長:栗木 康幸、以下TED) は、インテル®Atom™ プロセッサー E600番台を搭載し、SFF-SIG制定の業界最小フォームファクタCore Express採用のCPUモジュール「CoreE600 (TD-BD-C592LF)」を開発、2011年10月より販売を開始します。
近年のブロードバンドの普及に後押しされる形で、クラウドにつながるデジタルサイネージやタッチパネル入力などの新たな組み込み機器が登場し、求められる機能も変化しています。これまで必要とされていたモータ制御、信号処理、通信などの技術に加えて、無線技術、マルチメディア技術、サーバとの連携など、開発者は従来の組み込み技術とは異なる、新たな専門技術が求められます。また、開発リスクを回避しながら製品の差別化を図っていくことが必要とされてきています。
本製品は、インテル®Atom™ プロセッサー E600番台を搭載した超小型(65mm×58mm)のCPUモジュールです。現在の産業用組み込みボードで最小のフォームファクタCoreExpressを採用し、超小型CPUモジュール上にパソコンの基本機能(CPU、チップセット、メモリ等)を実現、キャリアボードを組み合わせることで組み込みコンピュータ開発を容易にします。キャリアボードは、ユーザーの仕様に合わせて容易にカスタマイズすることができるため、日本の組み込み市場の多品種少量生産ニーズにも柔軟に対応することが可能です。
監視カメラ、医療機器、産業機器、メディアフォン、デジタルサイネージ、車載機器、タブレット機器、セットトップボックス等の小型でパフォーマンスが求められる組み込みアプリケーションへの導入を見込んでいます。
また、本製品の販売に加え、キャリアボードのカスタマイズ対応、TEDラインアップ(ザイリンクス FPGA、Windows、フェニックス BIOS等)と組み合わせたシステム提案が可能です。
【開発費の削減】
CoreExpress CPUモジュールを使用することで、新規開発の範囲はI/O搭載部分のキャリアボードのみとなり、従来のフルカスタムCPUボード開発と比べて開発費および開発リスクを大幅に削減します。
【開発期間の短縮】
CoreExpress CPUモジュールと評価用キャリアボードを利用することにより、ハードウェアとソフトウェアの並行開発が可能となり、開発期間を大幅に短縮、迅速な製品投入を実現します。
【省スペース化】
超小型CPUモジュールは、従来必要だった制御用PCを製品筐体内へ取り込むことを可能にします。また、従来のCPUモジュール規格に比べ基板面積が約50%減、基板デザインの自由度が高くなります。
【互換性】
CoreExpressモジュールの差し替えにより、キャリアボードを変更せずにCPU、メモリなどスペックの選択が可能です。さらに、CPUのEOLによるシステム基板の再設計を不要とし製品寿命を延ばします。
【インテル株式会社 インテル技術本部長 土岐 英秋氏からのコメント】
「インテルは、TEDのインテル®Atom™ プロセッサー搭載CoreExpress モジュールの販売開始を歓迎します。インテル®Atom™ プロセッサー E600番台は、組み込み機器向けに優れた I/O の柔軟性を提供し、低消費電力と電力効率に優れた性能を実現します。組み込み機器の開発を効率化するインテル® アーキテクチャーに基づく本ソリューションで、さまざまな新しい組み込み機器の開発が加速することを期待しています。」
■「型名 CoreE600」の特徴・概要
(特徴)
・インテル®Atom™ プロセッサー E640/680搭載
・動画エンコード/デコード・アクセラレータ内蔵
・ファンレス動作可能
(概要)
・インテル®Atom™ プロセッサーE640/680 + インテルR プラットフォーム・コントローラー・ハブ EG20T (IOH)
・DDR2 800MHz 1GB 32bitバス幅
・USB2.0 Host (6ポート)
・PCI Express1.0a ×1(3ポート)
・SDVO( 1ポート) / LVDS(1ポート)
・HD Audio(1ポート)
・LAN(Gbit Ethernet)(1ポート)
・SATA(2ポート)
・LPC(1ポート)
・SDIO(1ポート)
・GPIO(4ポート)
・SERIAL 4Line(1ポート) / 2Line(2ポート)
■CoreExpressモジュール 機能ブロック図
■製品写真
http://www.teldevice.co.jp/news_release/download/CoreE600.zip
【販売開始時期】
2011年10月
【販売価格】
オープンプライス(価格は別途お問い合わせください)
【東京エレクトロン デバイス株式会社について】
東京エレクトロンデバイスは、半導体製品やビジネスソリューション等を提供する「商社ビジネス」と、お客様の設計受託や自社ブランド商品の開発を行う「開発ビジネス」を有する技術商社です。
URL:http://www.teldevice.co.jp/
【inrevium(インレビアム) について】
東京エレクトロンデバイスは、1985年に開設した設計開発センターの豊富な設計開発経験を活かして、お客様の要求に基づくデザインサービス(設計受託業務)と、市場のニーズを先取りした自社開発商品を、”inrevium(インレビアム)”ブランドで提供する開発ビジネスに注力しています。現在80種類を超える商品が提供されており、今後も高付加価値の開発ビジネスに取り組んでいく予定です。
inrevium専用サイトURL:http://www.inrevium.com/
【本件に関する報道関係からのお問合せ先】
東京エレクトロン デバイス株式会社 広報・IR室 堀田・福井
Tel:045-443-4005、Fax:045-443-4050
お問い合わせフォーム:https://www.teldevice.co.jp/cgi-bin/form/contact.php
【本製品に関するお客様からのお問合せ先】
東京エレクトロン デバイス株式会社 IAソリューション部 竹丸・広中
Tel:045-474-7074、Fax:045-474-2151
WEB:http://www.teldevice.co.jp/product/intel/contact.html
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