2011年7月20日
<インレビアム関連>
NANDフラッシュメモリ・コントロールIP「TE5571」を商品化
〜4/8bit誤り訂正機能で次世代NANDフラッシュメモリの信頼性を向上〜
東京エレクトロン デバイス株式会社(本社:横浜市神奈川区、代表取締役社長:栗木 康幸、以下TED)は、次世代のSLCタイプNANDフラッシュメモリの信頼性を向上させる、NANDフラッシュメモリ・コントロールIP「TE5571」を自社ブランドinrevium (インレビアム)として商品化し、11月よりライセンス販売いたします。
現在、デジタルカメラ等の民生機器はプログラム格納用途にSLC(Single Level Cell)タイプのNANDフラッシュメモリを内蔵している機器が増えていますが、NANDフラッシュメモリの特性上発生するデータ誤りを訂正するため、NANDフラッシュメモリコントローラ側で1bitの誤り訂正(以下、ECC:error correcting code)を実行する必要があります。2011〜2012年から市場に出始める次世代プロセスで製造されるSLCタイプNANDフラッシュメモリは、データ誤りの発生頻度が高くなるため、4または8bit誤り訂正機能を持つECCが必要になります。
前機種のTE5553は4bit訂正までの対応でしたが、本IPは次世代NANDフラッシュメモリに対応した4/8bit訂正が可能です。BCH符号(Bose Chaudhum Hocquenghem code)方式のECCハードウェアを内蔵したコントローラとなっています。ECCの複号化処理にパイプライン方式を採用する事により、データ誤りが発生するかどうかにかかわらず、常に一定した処理時間を保つことができます。
また、本IPはブート用のハードウェア・シーケンサも搭載しており、NANDフラッシュメモリからのシステムブートにも対応可能です。
その他にも、不良ブロックの管理、論理アドレスから物理アドレスへの変換、NANDフラッシュメモリの延命機能も内蔵しており、NANDフラッシュメモリを最大4個まで制御可能です。
TEDでは、デジタルカメラなどの民生機器製造メーカを主要ターゲットとして、本製品を販売していきます。
【TE5571の主な特徴】
TE5557は以下ハードウェア部とファームウェア部から構成されます。
『TE5571ハードウェア部』
・Verilogでの提供
・4bit/8bit訂正を選択可能なBCH符号化/復号化機能内蔵
・NANDフラッシュメモリからのブート機能内蔵
・ブートプログラム用バッファ:512B/1K/2K/4KB選択可能
・外部入力クロック:最大 100MHz
・ホストインタフェース:16bit
・NANDフラッシュインタフェース :8bit/16bit選択可能
『TE5571ファームウェア』
・Cソースコードでの提供
・システムブートプログラムをサンプルコードでの提供
・論理-物理アドレス変換機能内蔵
・不良ブロック管理内蔵
・NANDフラッシュメモリの延命機能内蔵
NANDフラッシュ対応表
NANDフラッシュのページサイズ | |||
512バイト | 2Kバイト | 4Kバイト | |
TE5571ハードウェア部 | 対応 | 対応 | 対応 |
TE5571ファームウェア部 | 計画中 | 対応 | 計画中 |
NANDフラッシュの記憶容量 | |||
512M〜1Gビット | 1〜4Gビット | 4〜128Gビット |
製品詳細:http://www.inrevium.com/pm/nand/te5571.html
【販売価格について】
標準販売価格:1ライセンス 900万円(税抜)
ライセンス範囲:特定単一LSIの開発から量産まで
【販売開始時期】
2011年11月より
【システム構成図】
【提供物】
『ハードウェア』
・Verilog RTLソースコード
・シミュレーション環境
・データシート
『ファームウェア』
・Cソースコード・データシート
※ このニュース リリースに記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。
【東京エレクトロン デバイス株式会社について】
東京エレクトロンデバイスは、半導体製品やビジネスソリューション等を提供する「商社ビジネス」と、お客様の設計受託や自社ブランド商品の開発を行う「開発ビジネス」を有する技術商社です。
URL:http://www.teldevice.co.jp/
【inrevium(インレビアム) について】
東京エレクトロンデバイスは、1985年に開設した設計開発センターの豊富な設計開発経験を活かして、お客様の要求に基づくデザインサービス(設計受託業務)と、市場のニーズを先取りした自社開発商品を、”inrevium(インレビアム)”ブランドで提供する開発ビジネスに注力しています。現在80種類を超える商品が提供されており、今後も高付加価値の開発ビジネスに取り組んでいく予定です。
inrevium専用サイトURL:http://www.inrevium.com/
【本件に関する報道関係からのお問合せ先】
東京エレクトロン デバイス株式会社 広報・IR室 堀田・福井
Tel:045-443-4005、Fax:045-443-4050
お問い合わせフォーム:https://www.teldevice.co.jp/cgi-bin/form/contact.php
【本製品に関するお客様からのお問合せ先】
東京エレクトロン デバイス株式会社 インレビアム事業部 武藤
Tel:045-443-4031、Fax:045-443-4059
お問い合わせフォーム:https://www.teldevice.co.jp/inrevium/contact_p_form.html