ニュースリリース

2010年8月24日  

<インレビアム関連>
最先端技術研究用途に最適な超高速光インタフェースボードを販売開始

〜78Gbpsでのデータ送受信が可能でFMCにも対応〜


東京エレクトロン デバイス株式会社(本社:横浜市神奈川区、代表取締役社長:栗木 康幸、以下TED) は、日本電業工作株式会社(本社:東京都千代田区、取締役社長 岩本 眞、以下 日本電業工作)が開発した超高速の光インタフェースボード「TD-BD-FMC-FPGA-IO」を8月24日より販売開始します。最大78Gbps(*注)の超高速データ転送を実現する本ボードにより、最先端の技術研究においても容易にデータの受送信が可能です。


膨大な画像データを扱う医療機器、CAD/CAMデータを扱う加工機、微細化に伴って大量のパターン・データを送らなければならない半導体マスク製造装置などにおいて、ファイバ・チャネルを基幹ネットワークとしてではなく、システム内あるいはシステム間を接続するインター・コネクトとして採用しようという動きが顕在化しています。大量のデータを扱うシステムを導入しているお客様や、工場など電磁ノイズの多い環境でも高性能を維持しながら安定してシステムを動作させたいというお客様は、光通信システムに注目しています。


TD-BD-FMC-FPGA-IOは、アバゴ・テクノロジー社12チャンネル・パラレル・オプティックを搭載しており、送信・受信それぞれ30〜78Gbpsでの通信が可能で、同様のインタフェースを搭載するシステムへのリアルタイムなデータ転送を実現します。ボードに添付したサンプルデザインならびに動作検証済みのMPOケーブルにより、購入してすぐに超高速光通信検証が可能です。


本ボードは、VITAで規格化されたFPGAメザニンカードの一つであるFMC(Rev1.1)に対応した基板デザインとなっているため、TEDが提供するターゲット・アプリケーション向けのオプションボードや市販のFMCを使用することにより、インタフェースの拡張を容易にし、製品開発の費用ならびに開発期間を大幅に削減します。


本ボードの開発にあたりTEDは開発パートナーとして、アバゴ・テクノロジー社と連携をはかり、高速光伝送などの保有技術を駆使してボードの開発に貢献しました。アバゴ・テクノロジー株式会社 ストラテジックセールスの竹澤英将部長は、「当社は約40年培ってきた光通信技術で、従来の電気から光インター・コネクトに乗り換えようとする設計者を支援するために、仕様検討から稼働まで網羅したトータル・ソリューションを東京エレクトロンデバイスとともに提供していきたいと考えています」と述べています。


TEDでは、本ボードを光通信、画像処理を必要とする防衛、航空、宇宙分野におけるレーダー無線システムなどの電子機器や、医療機器、各種検査装置の先端技術研究所向けに、販売していく予定です。


*注:最大データ転送速度は理論値です。


【TD-BD-FMC-FPGA-IOの主な仕様】

TEDより販売を開始するボードは以下の4種類です。

製品型名 パラレル・オプティック
1個あたり通信量
(理論値)
搭載FPGA
TD-BD-FMC-FPGA-IOF3 78Gbps ザイリンクス社XC5VFX70T-3FFG1136C
TD-BD-FMC-FPGA-IOF2 60Gbps ザイリンクス社XC5VFX70T-2FFG1136C
TD-BD-FMC-FPGA-IOS2 45Gbps ザイリンクス社XC5VXS95T-2FFG1136C
TD-BD-FMC-FPGA-IOL2 45Gbps ザイリンクス社XC5VLX110T-1FFG1136C


共通仕様:
・搭載デバイス
  -アバゴ・テクノロジー社 12チャンネル・パラレル・オプティック・モジュール
・外部インタフェース
  -FMC(HPC)コネクタ ×2
  -SPI
・電源 リニア テクノロジー社LT4601、LT4606
・外形寸法 195mm×95mm(突起部は除く)


【オプションボード(別売)】
・2チャンネル高速AD/DAモジュールボード(型名:TD-BD-2ch-ADDA)
・4チャンネル SFPモジュールボード(型名:TD-BD-FMC-OPT4)
・FMC専用延長基板 (型名:TD-BD-FMC-EXTENDER)
インタフェースにPCI Expressを持つFMCモジュールの販売も予定しています。
上記以外にも、多様なオプションボードを提供可能です。


【標準価格】
150万円(TD-BD-FMC-FPGA-IOF3)(価格は税抜)
その他のボードについてはお問い合わせください。


【出荷開始時期】
2010年 8月24日


【製品写真ダウンロード】
http://www.teldevice.co.jp/news_release/download/hikari.zip



【日本電業工作株式会社について】
日本電業工作株式会社は、無線通信に必須のアンテナ・フィルタ製品及び関連製品の開発・設計・製造・販売並びに通信設備工事などを行う電波利用技術開拓メーカーです。
URL:http://www.den-gyo.com/


【東京エレクトロン デバイス株式会社について】
東京エレクトロンデバイスは、半導体製品やビジネスソリューション等を提供する「商社ビジネス」と、お客様の設計受託や自社ブランド商品の開発を行う「開発ビジネス」を有する技術商社です。
URL:http://www.teldevice.co.jp/


【inrevium(インレビアム) について】
東京エレクトロンデバイスは、1985年に開設した設計開発センターの豊富な設計開発経験を活かして、お客様の要求に基づくデザインサービス(設計受託業務)と、市場のニーズを先取りした自社開発商品を、”inrevium(インレビアム)”ブランドで提供する開発ビジネスに注力しています。現在80種類を超える商品が提供されており、今後も高付加価値の開発ビジネスに取り組んでいく予定です。
inrevium専用サイトURL:http://www.inrevium.com/



【本件に関する報道関係からのお問い合わせ先】
東京エレクトロン デバイス株式会社 広報・IR室 堀田・福井
Tel:045-443-4005、Fax:045-443-4050
お問い合わせフォーム:https://www.teldevice.co.jp/cgi-bin/form/contact.php


【本製品に関するお客様からのお問合せ先】
東京エレクトロン デバイス株式会社 インレビアム事業部 柳瀬
Tel:045-443-4031、Fax:045-443-4059
お問い合わせフォーム:http://www.inrevium.com/pm/contact_p_form.html