ニュースリリース

2009年10月29日  

<インレビアム関連>
サイドチャネル攻撃評価/部分再構成評価用ボード 「SASEBO-GU」を販売開始

〜暗号回路モジュールの安全性を容易に評価、検査可能〜


東京エレクトロン デバイス株式会社(本社:横浜市神奈川区、代表取締役社長:砂川 俊昭、以下TED)は、独立行政法人 産業技術総合研究所 (理事長:野間口 有、以下 産総研) 殿が開発したサイドチャネル攻撃評価および部分再構成評価用ボード「SASEBO-GII」を自社ブランド inrevium (インレビアム) として商品化し、販売を開始します。本ボードの使用により、暗号回路モジュールの開発、性能・安全性評価が容易に行えます。また部分再構成評価も可能で、FPGAによる動的/静的部分再構成の設計支援ツールとしてもご活用いただけます。


<開発の背景>
デジタル情報機器の進歩とブロードバンド・ネットワークの拡大により、様々な情報の漏洩や改ざんを防ぐための暗号が広く利用されています。しかしながら、暗号が適切に実装されていないと、実装の不備をついた攻撃によってセキュリティシステム全体が破られてしまう恐れがあります。
そこで製品に実装された暗号モジュールの安全性を試験・認証する第三者評価制度として、国際標準規格「ISO/IEC 19790、24759」や、米国国立標準技術研究所(以下、NIST)の連邦標準規格「FIPS 140-2」が定められています。また日本国内でも、これらの規格に準じて情報処理推進機構(以下、IPA®)が「暗号モジュール試験および認定制度JCMVP®」を運用しています。
しかし、これらの標準規格も暗号モジュールの処理時間、消費電力、電磁波などを通じて漏れている秘密情報を利用する新しい攻撃法「サイドチャネル攻撃」に未対応のため、現在NISTは、これに対応すべく「FIPS140-3」の策定作業を進めており、国際標準規格もこれと並行して改定される見込みです。


<製品概要>
SASEBO-GUは、サイドチャネル攻撃を含む暗号モジュールへの様々な物理攻撃の評価実験用ボードとして開発されました。「FIPS 140-3」の運用時には、暗号モジュールの評価試験機関で標準ボードとして利用されるほか、経済産業省の「高度大規模半導体集積回路セキュリティ評価技術開発」でのICチップの評価技術開発においても使用される予定です。また、国際会議「CHES2009 - Workshop on Cryptographic Hardware and Embedded System」(http://www.chesworkshop.org/) で開催される「第2回DPAコンテスト」において、SASEBO-GIIの利用が検討されています。
SASEBO-GUは、メイン回路部にザイリンクス社Virtex®-5 LX30/LX50 FPGAを、インタフェース回路部にSpartan®-3A FPGAを搭載することで、サイドチャネル攻撃評価だけでなく、部分再構成の評価実験が可能となりました。Virtex-5 FPGAには、電力モニター用の観測ポイントを複数設け、組み込みプロセッサを実装、またデータ格納用のSRAM、ユーザー用のLEDやIOを備えており、各種インタフェースの増設も可能です。
コンフィグレーション方式にはSPI-ROMとSlave-SelectMapを用意し、Spartan-3A FPGAから制御することにより、動的および静的な部分再構成システムの評価が行えます。また、USBケーブルからのコンフィグレーション機能もサポートしています。USBケーブルを通して給電することが可能なため、ユーザーはSASEBO-GIIをPCにUSBケーブルで接続するだけで、手軽に様々な実験を行うことができます。


今回、TEDより販売を開始するボードは以下4種類です。


用途 搭載デバイス 型番 販売価格
サイドチャネル
攻撃評価用
ザイリンクス社 Virtex-5 LX30 FPGA TD-BD-SASEBOG2-01 95,000円(税抜)
ザイリンクス社 Virtex-5 LX50 FPGA TD-BD-SASEBOG2-02 150,000円(税抜)
部分再構成用 ザイリンクス社 Virtex-5 LX30 FPGA TD-BD-SASEBOG2-11 95,000円(税抜)
ザイリンクス社 Virtex-5 LX50 FPGA TD-BD-SASEBOG2-12 150,000円(税抜)

国内外の暗号ハードウェア開発や部分再構成の研究を目的とする企業や大学を中心に販売していきます。また今後、暗号モジュールのソースコードや部分再構成用のサンプル回路と、マニュアル・テストデータ等を一式にしたトレーニングキットの提供など、お客様へのサポートを充実して行く予定です。


※DPAコンテスト:多数の企業・大学の研究機関がサイドチャネル攻撃の新規解析手法の優劣を競い合うコンテスト



■イベント出展のご案内
11月18日(水)からパシフィコ横浜にて開催される「Embedded Technology 2009」のザイリンクス社ブース(小間位置:.E-18)にて「サイドチャネル攻撃による暗号鍵解析実証実験」のデモンストレーションを行います。


【Embedded Technology 2009】
会期:2009年11月18日(水)〜20日(金) AM10:00-PM5:00 19日(木)はPM6:00まで
場所:パシフィコ横浜
主催:社団法人 組込みシステム技術協会(JASA)
小間位置: E-18 (ザイリンクス社ブース内)


製品詳細については下記WEBサイトを参照ください。
製品詳細:http://www.inrevium.jp/pm/education_board/sasebo.html
製品画像データダウンロード:http://www.teldevice.co.jp/news_release/download/sasebo.zip


【販売開始時期について】
2010年 1月(2009年10月29日より先行予約受付開始)


【東京エレクトロン デバイス株式会社について】
東京エレクトロンデバイスは、半導体製品やビジネスソリューション等を提供する「商社ビジネス」と、お客様の設計受託や自社ブランド商品の開発を行う「開発ビジネス」を有する技術商社です。
URL:http://www.teldevice.co.jp/


【inrevium(インレビアム) について】
東京エレクトロンデバイスは、1985年に開設した設計開発センターの豊富な設計開発経験を活かして、お客様の要求に基づくデザインサービス(設計受託業務)と、市場のニーズを先取りした自社開発製品を、”inrevium(インレビアム)”ブランドで提供する開発ビジネスに注力しています。現在60種類を超える商品が提供されており、今後も高付加価値の開発ビジネスに取り組んでいく予定です。
inrevium専用サイトURL:http://www.inrevium.jp/


【本件に関する報道関係からのお問い合わせ先】
東京エレクトロン デバイス株式会社 広報・IR室  国分・福井
Tel:045-443-4005、Fax:045-443-4050
お問い合わせフォーム:http://www.teldevice.co.jp/contact/news_release/index.html


【本製品に関するお客様からのお問い合わせ先】
東京エレクトロン デバイス株式会社 インレビアム事業部 原田
Tel:045-443-4031、Fax:045-443-4059
お問い合わせフォーム:http://www.inrevium.jp/pm/contact_p_form.html


■製品写真:
製品写真